元気に保育園にでかけるたっちゃん。お兄ちゃんみたいにオス!って言ったらお母さんにダメ!って言われて「おはよう」っていうことにしたら、あれあれ、町のみんなが「おはよう」ってついてきた。筒井敬介さん作『おはようたっちゃん』をペープサートで演じます。
もう1つのお話はスラブ民話から『ババヤガーのしろいとり』(内田莉莎子・再話、福音館書店)。
ババヤガーにさらわれてしまった弟のワーニャを助けるために、マーシャは出かけていきます。子ども達に身近な「紙」を使った表現で、おはなしごっこみたいに演じます。どちらのお話も、おひさまが見ていた、子どもの小さな冒険です。
目を閉じて後ろの子は誰かな、と友達の気配に集中するように、子どもたちの周りにあるものを全身で感じてみよう。言葉、色、音など、わたしたちのまわりにあふれていて通り過ぎていくような物たちをつかまえてみようとこのお芝居を創りました。いろ・いろいろ遊び、新聞紙、ダンボール、言葉遊び。
子ども達のところへやって来た風の子三人組。最初のことばは「みんな、おはよう!」
風の子の三人組は「からだ」で遊ぶのが大好き。おひさまごっこや月夜の話、子犬のお話に子ども達の目線から見た、色々なこと。
子どもも大人も、一緒になってからだを動かしたくなるようなお芝居です。
つみきのような、箱のような『つみきばこ』。三人組がたか―く積んでみたり並べてなが―くして、場所や物を作っては、一気にエイッとグチャグチャにしたりして遊びます。
最後は、寒い寒い冬の日に家のストーブが壊れてしまったハリネズミのトゲトゲくんのお話『みんなでぬくぬく』です。
中学校の先生から「これは新しいお芝居だ。学校でも家庭でもなかなか話されないことをテーマにしている!」という意見が出ました。
高等支援学校、高等養護学校でも将来を考える時期にふさわしいと、多くの学校で見てもらっています。小学校の5,6年生だけで見てくれた公演もありました。
「子ども達のまわりに吹く身近な風をテーマに劇をつくりたいと思いました。 やさしい風、あったかい風、嵐みたいなすごい風。 私の中にも風がある。息をふーっと吹きつけると、かざぐるまがくるくる回る! 風はいろんな音も出す。風鈴を鳴らし、木の葉を鳴らし、管を通ると笛になる。 そして風は地球をグルグル回っていそがしい。人間達を助けてくれたり困らせたり。だからいい風吹いてねと、風の子かぐらを踊ります。」